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紙芝居屋の意外な歴史【1】ルーツは江戸時代の幻灯と、明治・大正時代の紙人形芝居

紙芝居屋の意外な歴史【1】ルーツは江戸時代の幻灯と、明治・大正時代の紙人形芝居

『昭和時代の娯楽の王様だった紙芝居屋のおっちゃんはいったい何者だったのか?』でご紹介したように、紙芝居屋は飴売りの末裔といえる存在です。しかし直系の子孫とはいい切れません。なぜこんな曖昧な表現になるかというと、紙芝居屋という商売が成立するまでの道のりが、少々複雑だからです。

商人であり芸人でもある紙芝居屋は、いくつもの源流を持っていました。その流れが集約し、今の姿になるまでの歴史を遡ってみましょう。

紙芝居の成り立ちについては諸説ありますが、今回は戦前・戦後を通じて作者として紙芝居業界に深く関わった「加太こうじ」の説を中心にして、その歴史を見ていきます。

2ページ目 祭りの晩に現われた、まぼろしの「元祖紙芝居」

 

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