あの時代の空気感やっぱ好き!大正〜昭和時代を代表する画家の作品が集結「大正ロマン昭和モダン展」

増田 吉孝

タイトルからしてそそられる…そんな展覧会が今月から始まります。それが今回紹介する、4月21日(土)からスタートする「大正ロマン昭和モダン展 ―竹久夢二・高畠華宵とその時代―」です。

サブタイトルの竹久夢二、そして高畠華宵はJapaaanでも取り上げることも多いアーティストですが、竹久夢二(たけひさゆめじ)は大正ロマンを代表する画家で、夢二が描く美人画は「夢二式美人」とも呼ばれ、独特の世界観をもった作品を数多く残しました。

※【1】竹久夢二≪星まつり≫大正末頃 【2】小村雪岱≪お傳地獄≫昭和13年頃 【3】橘小夢≪水魔≫昭和7年 【4】北野恒富≪鷺娘≫大正14年 【5】小早川清≪近代時世粧ノ内 一 ほろ酔ひ≫昭和5年2月 【6】高畠華宵≪あじさい娘≫昭和6~30年頃

高畠華宵(たかばたけかしょう)は大正時代〜昭和時代に活躍した画家で、どこか中性的で妖艶な美人画は一度見たら忘れることのできない魅力を放っています。

※【7】高畠華宵≪南国の唄『少女画報5月号』の口絵≫ 【8】高畠華宵≪花をいだいて(鈴蘭)≫制作年不詳 【9】橋口五葉≪化粧≫大正7年

本展はそんなふたりの作品を中心に、大正から昭和にかけて活躍した画家たちの作品が約200点、展示されます。大正から昭和初期にかけての30年間は、日本文化と西洋文化が交じり合い、それまでに見られなかった新しい文化が花開いだ時代でもあります。そんな新時代の中で竹久夢二や高畠華宵らは独自の作風をもってアート業界を担いました。

昭和時代にも岩田専太郎、中原淳一ら挿絵画家が活躍。さらに、明治期からの浮世絵衰退に対して浮世絵復興を目指した「新版画」という分野も登場していきます。

本展で作品が展示される画家は、竹久夢二、高畠華宵、そして蕗谷虹児、岩田専太郎、中原淳一、鏑木清方、伊東深水、橋口五葉など、大正・昭和の日本のアートシーンにとても大きな影響を与えた画家ばかり。

大正ロマン、昭和モダンなあの時代のテイストが好きな人にとっては外せない展覧会になりそうですね。「大正ロマン昭和モダン展―竹久夢二・高畠華宵とその時代―」は4月21日(土)~7月1日(日)の期間、神戸市の神戸ファッション美術館で開催されます。

「大正ロマン昭和モダン展―竹久夢二・高畠華宵とその時代―」

 
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