ほんわか可愛い♪鳥獣戯画モチーフの4コマ漫画を「この世界の片隅に」の漫画家こうの史代が発表

Japaaan編集部

映画化された「この世界の片隅に」が大きな話題を呼んだ漫画家・こうの史代氏。新作「ギガタウン 漫符図譜」が2018年1月に刊行されました。今回発表された作品は、ほんわかユニークな4コマ漫画。日本最古の漫画とも言われる国宝「鳥獣戯画」をモチーフにしているのです。

表紙の可愛らしさだけでノックダウンされそうな本書。うさぎの家族と周囲の動物たちの日常を描いた4コマ漫画は、ユーモアたっぷりに描かれています。登場する可愛らしいキャラクターたちは、国宝「鳥獣人物戯画」を著者が現代風にアレンジして生み出したもの。筆の優しいタッチでのびのびと描かれる主人公はうさぎの宇佐美みみちゃん。うさぎのなかよしには、おなじみのカエルとさるもいますよ。

サブタイトルの「漫符図譜」とは、あまり聞き慣れない言葉。「漫符」とは、漫画特有の表現記号のことで、目が回ったときのグルグルや、ひらめいたときの電球、動いた軌跡の線などの総称です。本書では集めた漫符1つにつき1篇の4コマ漫画になっていて、それぞれに解説がつけられています。1篇が1つの用例となった4コマ漫画が1冊になると、本書全体が漫符事典となる仕掛け。これは面白いですね。

帯に掲載された漫画に描かれた、水のしずく、水滴の解説文はこちら。

  1. 水滴。濡れている状態。
  2. (人物等に付く場合)汗あるいは涙。転じて、実際の汗や涙ではなく、汗や涙の出る新状態(申し訳なさや悲しみ等)を表す場合もある。

本物の辞書や事典のような文章が付されていて、用例である本篇とあわせると、さらに面白さが倍増します。朝日新聞出版のコミックサイト「ソノラマ+」では、試し読みもできますよ。

なんとなく感覚的に読み取っていた「漫符」もテキストで解説されると、なるほど改めて感心。楽しいうえにためにもなる4コマ漫画です。

 
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