江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)と、江戸〜明治時代の絵師・河鍋暁斎(かわなべきょうさい)には、”娘も優れた絵師であった”という共通点があります。
葛飾北斎の娘は葛飾応為(かつしかおうい)。応為を主人公としたテレビドラマ「眩 ~北斎の娘~」や、後に映画化もされた漫画「百日紅」を通してその名を知っている人も少なくないでしょう。
河鍋暁斎の娘は、以前Japaaanでも紹介しましたが、河鍋暁翠(かわなべ きょうすい)という名で画業に勤しんでいました。暁斎の3番目の妻との間に生まれた長女です。小さな頃から暁斎に絵の手ほどきを受けていたといいます。
そんな葛飾北斎、河鍋暁斎、そして両絵師の娘である葛飾応為、河鍋暁翠にフォーカスしたイベント「北斎と暁斎・その娘応為と暁翠 -画家の父娘の物語-」が3月25日(日)に開催されますよ!
北斎と応為の間柄やエピソードを紹介するテレビ番組やイベントは少ないながらありますが、河鍋暁斎と暁翠の親子関係にフォーカスしたイベントなどはなかなかないのでかなり貴重な機会でしょう。しかもこのイベントには、河鍋暁斎の曾孫であり河鍋暁斎記念美術館の館長でもある、河鍋楠美さんが暁斎と娘・暁翠に関する講演をおこなう事になっています。
イベントは3つの講演とパネルディスカッションからなる二部構成で行われます。
第一部
- 「北斎について」安村敏信(信州小布施北斎館 館長)
- 「暁斎と娘・暁翠」河鍋楠美((公財)河鍋暁斎記念美術館 館長)
第二部
- 「北斎の娘・応為について」久保田一洋(定山渓美術館 準備室 非常勤学芸員)
- パネルディスカッション – 安村敏信・久保田一洋・河鍋楠美
人気絵師として活躍した絵師とその娘の作品に関する話題だけではなく、人間性や家族としてのつながりにも触れると思いますので、多角的に楽しめそうなイベントになりそうですね。
「北斎と暁斎・その娘応為と暁翠 -画家の父娘の物語-」は2018年3月25日(日)に埼玉県蕨市立文化ホールくるるにて開催されます。