バーチャルリアリティ空間上に実物大の鉄道を建設。「VR戦艦大和」の神田技研が挑む巨大プロジェクトがクラウドファンディングに挑戦中です。
「VR鉄道建設プロジェクト」は、仮想空間に実寸台の鉄道を建設する壮大なプロジェクト。2016年に戦艦大和をVRで復元した株式会社神田技研が手がける、日本人の代表的心象風景である鉄道をテーマにした夢あふれる一大事業です。
仮想空間に作られる鉄道の第1弾はファンの多いブルートレインを中心に制作されます。高速鉄道の登場とともに姿を消していったあの列車がVR空間に蘇るとのこと。外観だけでなく寝台内部も作成されるので、寝台列車に乗った経験のない若い世代にとって、リアルでは実現することのできない新鮮な体験が可能となるのです。ベテランの鉄道ファンにとっては、思い出を噛み締めることのできる懐かし体験。あらゆる鉄道ファンが思い思いに楽しめるのはVRだからこそできること。鉄道の楽しみ方に新たな流れができるかもしれません。
VR鉄道では、車両の運転・車窓モード、自分で町と路線を建設できるクラフトツール、鉄道模型モード、撮影モードを搭載。VR機器を持っていなくてもPCで楽しめる2Dモードにも対応し、複数プレイヤーが同時にプレイできるマルチプレイが実装されます。
対応プラットフォームはPlayStation VR, HTC Vive, Oculus RiftなどメジャーなVR機器での発売を予定しており、リリース時期は2018年夏を予定。
クラウドファンディングのリターンは、VR空間にマイホームが作れたり、人気の車両の3Dモデルの追加プレゼント、Nゲージ模型の実物など、バラエティに富んだラインナップとなっています。豊富な支援コースについては、クラウドファンディングのプロジェクトページをチェックしてみてください。
現在、VR鉄道のデモ版が制作中とのことで、資金募集期間中には鉄道ゆかりの地でイベントが開催を予定されています。
VR鉄道はSNSでも応援できますよ。Twitterのリツイートごとに、品川駅を起点として1メートル延長、Facebookでは1シェアごとに東京駅から中央線が中野まで1メートルずつ延長していくとのこと。資金募集期間中は、神田技研のページで延伸状況を毎日更新しています。10月11日の時点では、山手線が1660m、中央線が3144m、東海道線が648mまで延伸中。これからどこまで伸びるか楽しみです。