普段使いにぴったりの半幅帯
私たちが着物を着るときに欠かせない帯。着物の帯には、「袋帯」「丸帯」「名古屋帯」など、長さや形、用途によってさまざまな種類があります。
数ある帯のひとつ、「半幅帯」は普段着の着物を着るときに活用できるカジュアルな帯です。
半幅帯は「浴衣を着た時に締める帯」というイメージをお持ちの方が多いかも知れません。しかし、結び方の多彩なアレンジが楽しめるだけでなく、リバーシブル仕立てになっているものも多いため、「公式なお呼ばれの場だけでなく、普段も着物を気軽に楽しみたい!」という方には、ピッタリな帯なのです。
半幅帯ってどんなもの?
半幅帯は、一般的な幅の帯を半分に折って仕立てることから、その名前がつきました。「細帯」と呼ばれることもありますし、和裁に使う鯨尺という単位で幅が4寸であることから「四寸帯」と呼ばれることもあります。
半幅帯は略式の帯のため、合わせる着物は浴衣をはじめ、小紋・紬・絣などの普段着です。公式な場ではあまり使われることはないのですが、羽織や打掛け、卒業式の袴などを見栄え良く着るために、見えない部分に結ぶことはあります。
長さは3m65cm程度が一般的ですが、最近ではカジュアル着物ブームで帯のアレンジが多彩になってきていることに伴って、若干長くなってきているようです。