畳って食べ物なんでしたっけ?
「畳」という言葉が話題に上ることも少なくなり、畳の原料となるいぐさを国内で栽培する農家も減少。「もう一度、畳を口にして欲しい。」という思いから、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会が、「畳」を口にするきっかけとして「食べられるお箸(畳味)」を制作しましたよ。
このお箸は、食べられるくらい安全で高品質な熊本県産いぐさ100%使用の、本当に使えて、本当に食べられちゃう食器なんです。しかも、お箸なのに1膳でサラダ1皿分の食物繊維を摂ることもできて、健康にもいいとはいいことづくめ。
お箸は、一本一本職人が手作りで生地を練り上げ、低温で焼き上げています。熊本県産の高品質ないぐさと、食べられる食器などを製造する愛知県の老舗「株式会社丸繁製菓」の技術力のコラボレーションにより誕生しました。
リラックス効果のある畳の香り。和室に癒やされる感じが、味覚でも味わえるなんてとってもユニーク。いぐさの風味がたっぷり詰まったお箸、とのことですが、あの香りが口の中で広がるんでしょうか。
このお箸は、期間限定で 「うまと」 「藺家」 「CASA Afeliz Ginza」の3店舗にて提供を開始しています。今後、飲食店での使用が増えたらごみの減少にも一役買いそうです。
熊本県八代地域は国内産いぐさのシェア9割超の一大産地。しかし住宅スタイルの変化から畳離れが進み、熊本いぐさ農家は40年で95%も減少しています。さらに、外国産商品が8割の市場で、国産の畳やいぐさの栽培技術などの日本固有の文化が縮小していくのは実に残念なことであり、こうした傾向に一石を投じるプロモーションはぜひとも応援したいもの。
日本の伝統文化である、畳と和食のお箸が協働した面白い試み。サクッと香ばしい畳味のお箸、言葉も含めてぜひとも口にしてみたいですね。