室町時代〜戦国時代の絵師であり僧侶だった雪村(せっそん)。幼くして仏門に入り修行をし、画業に専念します。絵画は80歳を過ぎるまで描き続けていたと言いますが、雪村の生涯はまだまだ謎が多いと言います。
そんな雪村の特別展がいよいよ開催されます。特別展「雪村-奇想の誕生」は東京都と滋賀県の2箇所で開催が予定されている展覧会で、雪村の大回顧展は実に15年ぶりとのこと。
琳派という、日本絵画における超巨大画派を生み出がた始祖の一人でもある尾形光琳も雪村の作品の影響を受けており、いくつもの模写を試していたそう。
水墨画という色数の少ない絵画作品において人間味あふれる温かな作品を描き続け、伊藤若冲、歌川国芳など「奇想」と呼ばれる絵師たちの先駆けとも位置づけられています。
本展覧会では雪村の主要作品約100点と関連作品約30点で構成される最大規模の回顧展。雪村の独自性の高い作品が15年ぶりに集結する大変貴重な機会がやってきたわけですね。
雪村の「奇想」はどのようにして生まれたのか、本展ではその全貌に迫ります。特別展「雪村-奇想の誕生」は2017年3月28日(火)〜 5月21日(日)の期間、東京上野・東京藝術大学大学美術館で。2017年8月1日(火)〜9月3日(日)の期間、滋賀県・MIHO MUSEUMで開催されます。