江戸時代に活躍していた絵師 耳鳥斎(じちょうさい 又は にちょうさい)。耳鳥斎の絵の特徴は何と言ってもそのユルすぎるタッチ。まるで現代の漫画やイラストのようなテイストに、"江戸時代の絵師"と言われても信じない人が続出するほどなんです。
Japaaanでも以前、AppleのiBooksで耳鳥斎の2作品が配信されているのを紹介しました。耳鳥斎は大阪で活躍していた絵師で、狩野派の絵師に師事していた人物です。
なんとAppleが無料配信!江戸時代の絵師・耳鳥斎の作品どれもが可愛くってユルすぎてたまんないっ
「耳鳥斎」。なんて読むかわかりますか?「にちょうさい(又は じちょうさい)」と読みます。ではこれは何? 人物です。江戸時代に活躍した絵師の名前です。耳鳥斎というネーミングはとってもユニ…
そして今回紹介するのは、耳鳥斎の「絵本古鳥図賀比(えほんことりつがい)」という作品です、この作品は文化2年(1805年)に発刊された絵本で、世の中にある対照的なことがらを文章と絵で解説し比較したもの。例えば、祝儀と不祝儀、頑丈と不頑丈、大胆者と臆病者など。
絵だけを見ていれば、現代の絵本作家が作成したものと言っても疑う人はいないのではないでしょうか。耳鳥斎らしさが満載の絵本に仕上がっているんです。人物の表情などをただただ簡略化して描いた絵本であれば江戸時代にもたくさんありましたが、耳鳥斎の作品には見るたびに味わい深さが増していく不思議な魅力がありますね。
一度は耳鳥斎の作品を間近で見てみたいものです。