春画展に備えよう!春画の魅力を見つめ直す「橋本麻里から学ぶ 春画のABC」開催

Japaaan編集部

9月19日から永青文庫で開催される「SHUNGA 春画展」。これと同時に、小学館より「Shunga-Art」「大英博物館 春画」「歌麿THE BEAUTY」の3冊が刊行されます。

今回、展覧会の開催と春画本の刊行を記念して、3冊の春画本の制作に携わった橋本麻里さんのレクチャーを通じて、春画の魅力を改めて見つめる講座が青山ブックセンターで開催されます。

春画の歴史は古く、鎌倉時代には肉筆画が肉筆で描かれ、上流階級の人々に楽しまれてきました。江戸時代になると浮世絵版画の発達とともに技工を凝らした木版の春画が制作されるようになり、大名から庶民まで広く愛好されていました。呼び名も笑い絵や枕絵などさまざま。

この春画を描いていたのは、専門の絵師ではなく、名前をよく知られた絵師たち。鈴木春信、月岡雪鼎、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎など、浮世絵好きなら1度は聞いたことがある有名絵師が腕を振るっていました。

本講座では春画の誕生から時代を追って、表現や技術、受容のされ方など、春画の変遷を学び、絵師たちの「表」の作品と相通ずる表現の志向と春画との関係性についても見出していきます。

芸術なのか猥褻なのかという議論もありますが、ひとたび春画を目の前にすれば、絵師たちの驚くほど現代的なグラフィックデザインの感覚、ユーモアセンスや粋なこころ、彫師・摺師が見せつける超絶技巧を享受できるはず。春画を通じて日本文化の奥深さや豊かさを感じてみてはいかがでしょうか。

春画のABCを学んで、記念すべき春画展をより深く楽しんでみませんか。

小学館 春画本 刊行&春画展(永青文庫にて)開催記念企画

橋本麻里から学ぶ春画のABC~愛と笑いの日本美術

開催日:2015年9月29日 (火)
時間:19:00~21:00(開場18:30~)
料金:1,944円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室
橋本麻里から学ぶ春画のABC~愛と笑いの日本美術 | 青山ブックセンター

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