江戸時代の有名浮世絵師 葛飾北斎。そして北斎の娘、葛飾 応為(かつしか おうい)もまた江戸時代後期の浮世絵師として活躍していたことを知っていますか?その画力の高さから数年前にネットで話題になったこともあります。
葛飾北斎と応為のように浮世絵師として非凡な才能を持っていた父娘というのが他にも存在しました。それが河鍋暁斎とその娘 河鍋暁翠(かわなべ きょうすい)です。
河鍋暁翠は慶応3年に暁斎の長女として生まれます。ちなみにこのとき暁斎の妻は3番目。江戸時代と明治時代の境界に生を受けた暁翠は小さな頃から暁斎に日本画の手ほどきを受けていました。
17歳の時には内国絵画共進会に出品するなどその実力は確かでした。22歳の時に暁斎と死別後も作品は様々な展覧会に出品し評価されていきます。明治時代後半には女子美術大学の初の女性教授となります。
暁翠は美人画を得意としていたそうですが、残念ながら美人画の作品は現在ではあまり残っていないそうです。美人画の他にも父親譲りのダイナミックな画風やユニークな作品を残しました。
それでは、父親譲りのその画力を堪能してみましょう!
参考資料: 河鍋暁斎記念美術館