
「体に傷はNG」江戸時代の遊女に行われた“地獄のような仕置き”とは?遊郭で実際にあった責め方3選
江戸時代、男の欲望を叶える場所といえば遊郭。しかし女にとっては過酷な場所であるのはご存知の通りです。
ときには脱走して捕まることもあった遊女たち。脱走が成功すればいいのですが、連れ戻された遊女は罰を受けることに。
しかし罰といっても遊女は体に商品価値がありますので、傷をつける行為は避けられていました。そんな遊女たちに対して行われていた罰が、「くすぐり責め」に「燻し責め」などです。今回は、遊郭での仕置き方法についてご紹介いたします。
「燻し責め」とは?
「燻し責め」とは、手足を拘束して身動きできない遊女の前で、植物を燻してウチワで煙を向けていく方法です。決して火で焼いたりするのではなく、あくまで燻して責め続けていきます。
この燻される植物に「唐辛子」や「ニラ」が使われることもあったので、刺激が強くてたまらなかったでしょうね。目や鼻、口に煙が容赦なく入り込み、煙によって呼吸困難に陥ったり痛みを感じたりして苦しみます。
しかし「燻し責め」は遊女の体に傷をつけないので、遊郭ではよく行われていたとか。この「燻し責め」の他には、「くすぐり責め」という方法があります。
「くすぐり責め」とは?
「くすぐり責め」と聞くと、なんだかかわいらしい子供のいたずらのような印象を与えますが、実際はかなりハードな仕置きでした。方法は、裸にして両手足を拘束した遊女に対して、筆や羽毛でよってたかってくすぐり続けていきます。
長時間くすぐられ続けた遊女は笑い過ぎて呼吸が苦しくなり、気絶することもありました。気絶すれば水をかけられ、意識を取り戻せばまたくすぐられ続けたというから、遊女にとっては我慢ならなかったでしょうね。
こちらも「燻し責め」と同じく遊女の体に傷はつきませんので、遊郭での仕置き方法としては最適です。
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