
許してあげてよ…戦国時代、なんと”オナラ”が発端で恨みを買い暗殺された戦国武将がいた!
戦国武将の死因に関して調べてみると戦死、病死、暗殺の3つに主に分けられるかと思います。特に暗殺に目を向けてみると野心や裏切りによっての暗殺や恨み、禍根によってなどが挙げられます。
しかし、驚くことに「おなら」が発端となって暗殺された珍しい武将もいました。
今回はおならが発端となって暗殺された武将、千葉邦胤(ちば-くにたね)をご紹介します。
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名門中の名門、千葉一族
千葉氏は平安時代の武士、平常兼(たいらの-つねかね)から興った一族で、「坂東八平氏」や「関東八矢形」に数えられる名門中の名門です。源平合戦時では源頼朝に従ったことから下総の守護としての地位を確立しました。
しかし、宝治元年(1247)に起こった宝治合戦を機に多くの一族を失ってしまい、衰退。その後も内紛に次ぐ内紛で勢力の巻き返しができることがないまま、戦国時代に突入してしまいます。
戦国時代になると…
戦国時代になると千葉氏は佐竹や里見と言った関東の戦国大名たちに攻められます。そこで先ほどの勢力とは敵対関係にある後北条氏の支援を得たことで領地を守ることができるようになりました。
その後も数々の戦で支援を求めたり、援軍を寄越したりしたことで後北条氏との関係を深め、勢力を保っていきます。
さらに、武勇誉れ高い千葉氏の29代目当主・千葉邦胤が北条氏政の娘である芳桂院殿(ほうけいいんどの)と婚姻したことで、後北条氏とは家族同然の関係になりますが、天正13年(1585)の時にある事件が起こりました。
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