1月25日に東京・品川で開催された「ミニ四駆グランプリ2015 NEW YEAR 東京大会」に、シンプルながらも強烈なヴィジュアルインパクトを持った改造ミニ四駆が参加し話題をさらっていたというので、さっそく探ってみると、そのマシンは主にカラーリングや改造ポイントなどのアイディア面を競い合うコンクールデレガンスという部門に出展していました。
それがこちらの参加者kazmiさん所有の「将棋駒」ミニ四駆。
一度見たら忘れないデザイン!堂々たる姿ですね。そして驚くべきはこのボディの製作工程。製作者のkazmiさんは、実際の駒の製作方法とほぼ同じプロセスで完成させたそうです。
kazmi/(う)@kazmi_styleさんのTwitterより
手彫りの文字はもちろん、徹底した漆塗りと乾燥を何度も行い、駒の部分だけで相当の時間を費やしたそうです。しかも裏面の成駒部分までしっかり作られていて、熱意が込められているのが存分に伝わってきます。
さらに実際の走行動画も公開されていました。
速い・・・これが疾走する駒!残念ながら動画の最後でコースアウトしてしまっているので入賞はなりませんでしたが、多くのライバル達に衝撃を与えたことは間違いないでしょう。「香車」といえば、将棋では前方に何マスも進める突撃型の駒。この走りはまさに本来の駒の役割を彷彿させる素晴らしい瞬間です。
かつては小学生を中心にブームを巻き起こしたミニ四駆も、今やこのように大きな会場でイベントが多く開催されるようになり、大人も子供も本腰を入れてカスタマイズし腕を競い合うひとつの文化になろうとしています。そこに今回本物の将棋駒の製作手法を改造に用いたマシンが登場したのですから、これはもう一気にミニ四駆が “伝統” となっていくのではないかと感じさせますね。