残酷、ポルノ…戦前日本の映画で検閲によってカットされてしまったシーンを集めた「サイレント・カット場面集」が公開

Japaaan編集部

日本で唯一の国立映画専門機関「国立映画アーカイブ」が、戦前の日本で上映された映画の中で、検閲によってカットされたシーンを集めた動画をYoutubeに公開しました。

この動画は、2022年10月15日に開催された「戦前日本の映画検閲 ―内務省 切除フィルムからみる―」の中で使用された資料で、戦前の映画検閲で切除されたと思われる箇所の断片集となります。

動画は『サイレント・カット場面集 邦画』、『サイレント・カット場面集 洋画』、「『落花の舞』[前・中・後篇]検閲切除場面」の3種類です。

検閲によってカットされた部分の多くは、残酷な描写や風俗(ポルノ)要素の強い描写が含まれているというのが理由となっています。

バイオレンスが理由でカットされたものは、シーンによっては現代の我々からしても目を背けたくなるような描写もあり、現代でも年齢制限が設けられるであろうシーンはいくつか見られます。抱擁・キスシーンが検閲に引っかかるというのは時代を感じますね。

「国立映画アーカイブ」のホームページでは、各映画の作品名や、カットされた理由などをまとめた資料も配布されていますので、そちらも合わせてチェックしてみると、よりわかりやすいと思います。

『サイレント・カット場面集 邦画』

『サイレント・カット場面集 洋画』

『落花の舞』[前・中・後篇]検閲切除場面

国立映画アーカイブ

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