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北方領土問題の歴史。ロシアの立場が国際的に揺らいでいる今だからこそ知っておう

北方領土問題の歴史。ロシアの立場が国際的に揺らいでいる今だからこそ知っておう

Japaaan読者の皆さんこんにちは。ライターの小山桜子です。今回は北方領土問題の歴史についてご紹介します。

なぜ今かというと、ウクライナ侵攻を続けるロシアの立場が国際的に揺らいでいるからです。

今こそ北方領土問題においては日本にとってチャンスになる可能性があり、私たち国民は常に関心を持っておくべきなのです。

北方領土問題とは

北方領土問題とは、日本とロシア連邦との間の領土問題です。北海道の根室半島と千島列島の得撫島との間にある択捉島、国後島、色丹島、そして歯舞群島をあわせた4つの島が、いわゆる北方領土です。

現在、4島をロシア連邦が実効支配しており、ロシア政府は「4島はロシアの領土である」と主張する一方、日本政府は「4島は日本の領土であり、日本に返還されるべき」と主張しています。

戦前までは正式に日本領だった

中世以前、千島列島にはアイヌなどの先住民が居住していました。近世以降、日本は北方4島の存在を知り、多くの日本人がこの地域に渡航しました。

外務省によると、その間もロシアの勢力がその4島にまで及んだことはなかったとされています。

1855年、日本とロシアとの間で日露和親条約が平和的に調印され、択捉島と得撫島の間を国境線としました。この条約により、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島が日本領と規定されたのです。

2ページ目 第二次世界大戦に乗じて不法占拠

 

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