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「鎌倉殿の13人」戦闘狂・源義経が大暴れの予感、木曽義仲主従の壮絶な最期!第16回「伝説の幕開け」予習

「鎌倉殿の13人」戦闘狂・源義経が大暴れの予感、木曽義仲主従の壮絶な最期!第16回「伝説の幕開け」予習

全国にいるであろうNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ファンの皆さま、広常ロスから立ち直ることはできたでしょうか?

さて。悲しくも鎌倉の「足固め」が出来たところで、源頼朝(演:大泉洋)はいよいよ京都を占領している木曽義仲(演:青木崇高)らの討伐に乗り出します。

と言っても、じっさい現地へ赴くのは異母弟の源範頼(演:迫田孝也)はじめ御家人たちですが……。

第16回放送のサブタイトルは「伝説の幕開け」。SNS上では「サイコ」だの「バーサーカー」だのと散々だった戦闘狂・源義経(演:菅田将暉)が待ってましたと大暴れの予定。

義仲を倒し、そして本題の平家討伐へ乗り出しますが、今回は第13回放送「幼なじみの絆」で初登場してから人気を集めていた義仲の最期を紹介。大河ドラマの予習になれば幸いです。

『吾妻鏡』における義仲の最期

まずは鎌倉幕府の公式記録である『吾妻鏡』に描かれた義仲の最期を見てみましょう。

蒲冠者範頼。源九郎義經等。爲武衛御使。率數万騎入洛。是爲追罸義仲也。範頼自勢多參洛。義經入自宇治路。木曾以三郎先生義廣。今井四郎兼平已下軍士等。於彼兩道雖防戰。皆以敗北。蒲冠者。源九郎相具河越太郎重頼。同小太郎重房。佐々木四郎高綱。畠山次郎重忠。澁谷庄司重國。梶原源太景季等。馳參六條殿。奉警衛仙洞。此間。一條次郎忠頼已下勇士競争于諸方。遂於近江國粟津邊。令相摸國住人石田次郎誅戮義仲。其外錦織判官等者逐電云々。(以下、義仲と義広の経歴)

※『吾妻鏡』寿永3年(1184年)1月20日条

源範頼と源義経たちは、源頼朝の命により数万騎を率いて上洛しました。これは義仲を討つためです。

範頼は勢多(瀬田大橋)から、義経は宇治から迂回しての上洛となります。

対する義仲は叔父の志田三郎先生義広(しだ さぶろうせんじょうよしひろ)や今井兼平(演:町田悠宇)らに兵を預けてそれぞれ防がせるも、いずれも敗北してしまいました。

木曽勢を破った範頼と義経は、河越太郎重頼(かわごえ たろうしげより)・河越小太郎重房(こたろうしげふさ)・佐々木四郎高綱(演:見寺剛)・畠山次郎重忠(演:中川大志)・渋谷庄司重国(しぶや しょうじしげくに)・梶原源太景季(演:柾木玲弥)を引き連れて朝廷を警固。

身の安全を確保されて、後白河法皇(演:西田敏行)らは大いに安堵したことでしょう。

そうしている間にも、一条次郎忠頼(いちじょう じろうただより。武田信義の子)らは京都から落ちて行った義仲を討つべく追撃します。

近江国粟津(現:滋賀県大津市)あたりで義仲は石田次郎為久(いしだ じろうためひさ)によって討ち取られたのでした。

志田三郎先生義広(錦織判官)ら残党はどこへともなく逐電したとのことです。

2ページ目 『平家物語』が描く義仲の最期・巴御前との別れ

 

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