光村推古書院から、レトロデザイン好きにはたまらないデザイン集が発売されます。江戸末期から昭和初期にかけてのパッケージやラベルなどのデザインをまとめた『開化図案 文明開化にはじまる商業デザイン』です。
Japaaan読者の中には、西洋のデザインを参考に作られた、明治時代前後の商業デザインが好きな方がたくさんいらっしゃるかと思いますが、本書はそういったレトロデザインが好きな方にとってきっと参考になる一冊かと思います。
文明開化の足音高く、西洋の文化を貪欲に吸収し、近代化を急いだ日本。西洋のデザインを参考にしながら、日本らしさを伝える輸出品のパッケージやラベル、またビールやタバコなど「ハイカラ」な商品を彩るパッケージなどが、当時の日本の商業や生活を盛り上げました。
そうした江戸時代末期から昭和初期にかけてのパッケージやラベルの数々をおさめた、デザイン集『開化図案 文明開化にはじまる商業デザイン』。人気のレトロデザイン集『浪漫図案』『モダン図案』に続くシリーズ第三弾となります。
クリエイターにとっては書体や飾り罫、色調などすべてがデザインソースになる一冊となっており、また、章ごとの解説文には、当時の時代背景なども記されているので、単純に読み物としてもかなり楽しめるかと思います。
目次
- 第1章 お茶と生糸
- 第2章 外国商館
- 第3章 麦酒
- 第4章 民営煙草
- 第5章 繊維類
「開化図案──文明開化にはじまる商業デザイン」は2,800円(+税)で発売中です。