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命もいらず、名もいらず…幕末に活躍した「草莽の志士」ってどういう意味?

命もいらず、名もいらず…幕末に活躍した「草莽の志士」ってどういう意味?

2世紀半余にわたる太平の世をもたらした徳川幕府が、いよいよ揺らぎつつあった江戸時代末期。

いわゆる幕末において、日本の維新を目指して全国各地を東奔西走した草莽(そうもう)の志士たちの活躍は、今でも高い人気を誇っています。

「ところで志士は『志を持ったサムライ』として、この草莽って何?」

そんな質問を受けたので、今回は草莽の意味と、志士の語源など紹介したいと思います。

名誉も利益も求めず、志に生命を賭けた者たち

草莽の草とは文字通りそこら辺に生えている草花の意味で、よく「雑草魂」などと言われる通り、エリートではない身分の低い者(下級武士を加えることもありますが、主に在野の民間人)を指します。

一方の莽とは草花の生い茂った草むらや草原、つまり大勢が集まっている様子を表わしているので、草莽とはつまり「名もない(転じて名誉や利益を求めない)人々の集まり」という意味になります。

日本の未来を守るために大志を抱きながら、低い身分ゆえ相手にされなかった者たちが、力を合わせて国難に立ち向かっていった様子は、まさしく「草莽の志士」と呼ぶにふさわしいでしょう。

2ページ目 命もいらず、名もいらず、

 

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