世界初となる浮世絵師・歌川国芳のミュージアムがオープン!あの「相馬の古内裏」も常設展示

Japaaan編集部

江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎(かつしかほくさい)と並んで、世界的に評価されている、江戸時代末期を代表する浮世絵師・歌川国芳(うたがわくによし)のミュージアム「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」が岡山県倉敷市にオープンしました。

歌川国芳は、江戸時代末期を代表する浮世絵師の一人で、近年国内のみならず海外でも評価が高まり、多くの人々を魅了しています。

国芳は30歳を過ぎた頃に中国の伝奇時代小説「水滸伝」を題材にした「通俗水滸伝豪傑百八人之一個」シリーズで一躍脚光を浴び、「武者絵の国芳」と呼ばれるほどの人気絵師に。その後は武者絵にとどまらず、役者絵や美人画、風景画、ユーモアあふれる戯画など幅広いジャンルを手掛け独創的な作品を次々と生み出しました。

「UKIYO-E KURASHIKI/国芳館」は、倉敷美観地区から浮世絵の魅力を世界に向けて発信するプロジェクト「UKIYO-E KURASHIKI」の第1弾として、倉敷美観地区を一望できる旅館を再生して2021年3月31日に開館しました。

世界初となる歌川国芳のミュージアムで、巨大な骸骨を描いた国芳の代表作「相馬の古内裏」他、国芳の門人にも光を当て、選りすぐりの約100作品が展示されています。

歌川国芳 相馬の古内裏(そうまのふるだいり) 弘化2年-弘化3年(1845-1846)

ミュージアムのある倉敷美観地区は、1642年に江戸幕府の直轄地である天領に定められ、交易の中継地として繁栄しました。歴史情緒漂う倉敷の地で国芳作品を堪能してみてはいかがでしょうか。

UKIYO-E KURASHIKI/国芳館

 
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