碁盤の目。京都の街を表す際、よく使われる言葉です。
遊びに行くのはその碁盤のような京都の街で、育ったのは整然と区画整理された味気ない新興住宅地である私にとって、「人間の住む所=碁盤状態」というのはかなりの浸透度でデフォな認識だったりします。もちろんその認識は、いわゆる「井の中の蛙」でしかありません。たいていの街は、もっと別の必然性に基づき、別の形を持ってるものです。が、それでも私は、東京に「何でこんな坂の多いところで首都やってるの」と感慨を抱いたり、逆に極めて計画的に街が作られてる北海道の札幌・旭川とかに異常なシンパシーを感じたりするのを、止められません。
そんな碁盤フェチのような人が作ったのか、京都の「碁盤の目」を本当の碁盤にして囲碁が遊べる風呂敷なるものが、現れました。その名を、「たのしき 京都碁盤の目」。
京都の風呂敷メーカーとアナログゲームメーカーがコラボして作られたこの「たのしき」、パッと見はポップな色合いのおしゃれな風呂敷ですが、よく見るとプリントされた模様が、碁盤状。この碁盤こそ、京都の街に走る道をデフォルメして囲碁19路盤に落とし込んだもの。実際の交差点を囲碁における交点と見立てて、碁を打てるというわけです。もちろん、風呂敷としてもしっかり使用可能。使って遊んで、ついでに京都の都市構造を学べる優れものであります。
「四条大宮は呼吸点がひとつ多いので、通常よりも囲まれにくく強い場所」と、通常の碁とは一味違う面白味も発生しそうなこの風呂敷、3月19日から新宿伊勢丹本店にて販売中。碁盤フェチの方のみならず、囲碁フェチ(何だそれは)、京都フェチ(何だそれは)、風呂敷フェチ(何だそれは)の方は、是非。
たのしき 碁 京都碁盤の目 – たのしき碁|オフィシャルサイト