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玉露のような奥深い香り。カイコの糞を原材料に使用したブランデー「SANSHA」登場!

玉露のような奥深い香り。カイコの糞を原材料に使用したブランデー「SANSHA」登場!

蚕(カイコ)の繭から生糸(絹)を作る養蚕業は日本では古くからおこなわれてきました。日本への伝来は弥生時代にまで遡るというから驚き。そんな、日本との関わりの深い”カイコの糞”を原材料に使用した蒸留酒「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」が発売されました。

カイコの糞は「蚕沙(さんしゃ、さんさ)」と言われ、古くから、漢方として愛飲されてきたそうです。血液の流れを良くしたり、神経痛や関節痛、胃痛に効くとされています。

また、カイコの幼虫は、桑の葉を好んで食べるので、糞は桑の葉の未消化物。煎じて飲めば、桑の葉茶を思わせる上品な香りが楽しめるそうです。

発売された「SANSHA」は、桑の実であるマルベリーのブランデーと、桑の葉をカイコが食べたあとの未消化物である蚕沙のスピリッツをブレンドするという、桑という種を通じて生まれた2つの自然物を蒸留酒にした逸品。

原料には山梨県で約150年続く養蚕農家である芦澤洋平さんの「アシザワ養蚕」の蚕沙を使用。カイコから鮮度の良い糞を収穫し、丁寧な乾燥と熱処理を加えた、安心安全な蚕沙です。

気になるテイストは、玉露のような奥深いグリーンな香りが特徴で、プルーンや海苔のようなニュアンス、桑の実の滋味深い香りを、ほのかな酸味とともに感じられるオー・ド・ヴィ。飲み口はフレッシュで、心地よい余韻を楽しめる味わいに。

ミルクチョコレートや、アールグレイのシフォンケーキ、カラメルの効いたプディングなどと一緒に、軽く冷やしてストレートで飲むのもオススメとのこと。

以前紹介した、無印良品の昆虫食「コオロギせんべい」を始め、近年、世界的に昆虫を原材料に使用した食品が注目を集めています。これまで味わったことのない個性豊かな商品は、こういった流れの中で次々と登場してくるのでしょうね。

  • 品目:ブランデー
  • 使用素材:マルベリー、蚕沙、ライススピリッツ
  • アルコール度数:42%
  • 内容量・価格:100ml 2200円(税込)/ 500ml 9680円(税込)
 

MITOSAYA BOTANICAL DISTILLERY

 

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