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江戸時代、長屋の大家は店子の糞尿で稼ぐ!?けっこう稼ぎのよかった大家の収入とは
江戸時代、長屋の大家は給料をもらっていました。イメージ的に地主のように思えますが、大家は地主ではありません。地主から給料を貰って長屋を管理していたのが大家です。
そして、大家の給料はそんなに多くないのですが、臨時収入があるので稼ぎはいいほうだったとか。
大家の臨時収入は店子の糞尿!?
大家は地主から長屋の管理を任され、店子の賃料から5%程度を給料としてもらっていました。たとえば、賃料が600文(約1万5000円)で20軒の長屋だったとしたら、5%だと600文になります。
この程度だと生活するのは難しいですが、大家には多くの臨時収入がありました。そのひとつに、店子の糞尿があります。店子の糞尿を肥料として売ることで、大家の収入になっていたのです。
当時は現代のように肥料が豊富にありませんから、農家は動物やヒトの糞尿を肥料としていました。そのため、農家は大家と1年契約をして、毎年11月か12月に代金を前納していたのです。
店子の糞尿はかなりの稼ぎになっていた
農家が大家に支払う代金は、店子1人につき米一斗(約15kg)でした。これをそのときの相場の現金で支払いますが、子どもやお年寄りは金額が下がります。
それでも大家によっては1年で10両から20両、広い長屋を管理する大家なら30両や40両もあったそうです。1両10万円と考えても、糞尿だけでかなりの稼ぎになっていたことがわかります。
ちなみに京や大阪だと糞尿の一部は店子に還元されて野菜代とかになっていましたが、江戸ではすべてが大家の収入でした。
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