空海、お七、竹久夢二……日本の文化を“今”に蘇らせる「水曜日のカンパネラ」

河野桃子

10月に最新アルバム『羅生門』を発売した「水曜日のカンパネラ」。

「ものぐさ太郎」「空海」「竹久夢二」「お七」など、日本の歴史を鮮やかに彩る人々をモチーフにしたいくつかの曲を発表しています。ボーカルのコムアイは、それらの楽曲について「特に日本史に思い入れがあるわけじゃないんですが、曲に漂うおセンチな空気は日本名の方が合うみたいです。狂った人物を見つけたら即採用して歌にします」と言います。

お七

江戸時代、好きなひとに会いたくて放火騒ぎをお越し、火刑となった、八百屋のお七をモチーフにした歌。

「天和師走のある日の夕暮れ 江戸は本郷 円乗寺」ではじまる歌はラップ調で、冷たい印象も受けます。しかしそれは、実際の事件を愛を持って突き放しているようで、胸の奥がぞわぞわする……

竹久夢二

PVに登場する変な赤いもの……? お祭りの露店でよく目にしたりんご飴……のゆるキャラ『りんご飴マン』だそうです。

水曜日のカンパネラ(通称「水カン」)のライブでは、鹿の解体をおこなったりと、独自のパフォーマンスを見せています。

『和』のテイストの楽曲のほかに、「ゴッホ」「マリー・アントワネット」「マルコ・ポーロ」「シャア」「星一徹」など、多彩な題材をモチーフに独特の世界をつくっています。

次回ライブは、12月5日に「渋谷女子音楽祭」に出演する。不思議な世界を肌で味わってみてはどうでしょう?

▼水曜日のカンパネラのサイトはこちら
official site of 水曜日のカンパネラ

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