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小さいの好き必見!ミニチュアを通して江戸時代の暮らしに思いを馳せる「美似と江戸展」

小さいの好き必見!ミニチュアを通して江戸時代の暮らしに思いを馳せる「美似と江戸展」

ミニチュアお好きですか?近ごろは、ミニチュアで「見立て」た作品が脚光を浴びたり、ミニチュア関連の展覧会が開催されたり、小さなスペースに再現された世界の魅力にハマっている方も多いかもしれません。現在、高知県の四万十町にある海洋堂ホビー館四万十で開催中の企画展「美似と江戸展 ミニチュアと立体浮世絵でみる江戸の文化」をご紹介します。

展覧会タイトルにある「美似(みに)」とは、海洋堂の所蔵する、民具・農具などの生活用品や、刀・武具、神輿や和舟など、3万点にものぼるミニチュア作品のコレクションのこと。今回のミニチュアコレクションの展示は、コレクターの今清水英一氏が蒐集したコレクションを海洋堂が譲り受けてから、大規模なお披露目としては初の機会となります。

これらのミニチュア作品は、実際の道具を作っていた職人の手によって製作されたものなのだそう。展示作品の中の「失われていく道具類」というケースの中には、最小1.8センチのノミから、10数センチの鋸まで、昔の職人が使っていた道具が再現されています。包丁鍛冶に作らせたという、ミニチュア包丁だけでも300丁以上あるそうで、コレクションの内容の濃さが窺えます。

今回の展示では、膨大なミニチュア作品の中から、江戸時代に縁のある「道具類」「店・屋台」など、カテゴリーごとにピックアップした逸品が展示されます。実際に江戸時代に使われていた道具類のミニチュアは、当時を知るための貴重な資料でもあります。昔の道具や建物が並ぶ展示は、江戸時代の生活や人々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

同展ではミニチュアコレクションの他に、西井寿視氏が制作した浮世絵をモチーフにした和紙人形も特別展示。歌川広重の東海道五十三次から、主要な宿場町20箇所を「シャドーボックス」という手法で再現したジオラマも併せて展示されます。シャドーボックスとは、描かれた景色や人物などを切り抜いて、南宋にも重ねて奥行きを表現する手法。2次元の浮世絵が、3次元の立体作品となって登場します。

海洋堂シマントミュージアムビレッジの中にある、海洋堂かっぱ館では、連動企画としてミニチュアコレクション・美似の中から、古民家のミニチュアの選りすぐりを展示しています。ぜひ、併せて観覧を楽しみたいですね。春休みやゴールデンウィークのお出かけにオススメです。

美似と江戸展 ミニチュアと立体浮世絵でみる江戸の文化

会期:2018年3月17日(土)〜5月28日(月)
会場:海洋堂ホビー館四万十(高知県高岡郡四万十町打井川1458−1)
入館料:高校生以上800円、小中学生400円
定休日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日休館)

 
 

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