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陰陽師 安倍晴明と縁者?映画「空海-KU-KAI-」に登場する阿倍仲麻呂ってどんな人?[後編]

陰陽師 安倍晴明と縁者?映画「空海-KU-KAI-」に登場する阿倍仲麻呂ってどんな人?[後編]

阿倍仲麻呂はあの陰陽師・安倍晴明と縁者だった?

仲麻呂は唐で客死しましたが、彼の遺した逸話は様々な形で日本中に広まりました。有名なのが『吉備大臣入唐絵巻』と言う作品です。この作品では仲麻呂には日本に残した兄や子供が居たり、唐での政争に巻き込まれて34歳で自害した上で鬼になるなど、彼のカリスマ性を表す奇想天外なお話が語られます。

仲麻呂の仲間であった遣唐使の一員に吉備真備(きびのまきび)がいるのですが、彼が唐でピンチになった時に鬼と化した仲麻呂が助け、ついに真備は占いの書である『金烏玉兎集』の入手に成功するのです。なお、伝説によると真備が手に入れた書物が仲麻呂の息子に渡り、その末裔があの陰陽師・安倍晴明とされています。

これらの伝承を全て事実と見做すことは難しいですが、如何に阿倍仲麻呂がその文才と人柄を愛され、異国で果てた無念の死に対する共感を得ていたかがわかります。そうした仲麻呂の逸話、伝説が『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』でどう描かれるか…それは、映画館でのお楽しみですね。

画像:Wikipediaより

 
 

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