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如来も菩薩も明王も元を辿ればぜんぶ釈迦!仏像の見分け方など、仏像鑑賞の基本の「き」

仏像の見分け方など、仏像鑑賞の基本の「き」

二つの名を持つ毘沙門天

天部で有名なのは武神系。ここでは馴染みぶかい四天王を紹介しましょう。四天王をまとめるリーダーは多聞天。釈迦の遺骨を納めた宝塔を持っているので、分かりやすい。

ちなみに、多聞天は単独像で信仰されると毘沙門天と名を変えます。こちらの方が馴染み深いですね。しかも結婚していて、妻は吉祥天・子供は善膩師(ぜんにし)童子と言います。

国を支える役割の持国天は宝剣を持ち、国を見渡し守護する広目天は筆と巻物を持ち、五穀豊穣を担う増長天は戟(ほこのような武器)を持ちます。そして四人で本尊を中心に、東西南北を守護します。

ここで取り上げた仏はほんの一例です。特に天部はここでは載せきれないほど沢山いますし、宗派によって同じポーズをとっているとは限りませんが、仏像の組み合わせにはルールがあることを知ると、仏像巡りも楽しくなると思います。

 

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