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そうだったの?江戸時代 食べては寝て…とまさに寝正月。正月の過ごし方は今も江戸時代も一緒?

食べては寝て…とまさに寝正月。正月の過ごし方は今も江戸時代も一緒?

お正月のお出かけ人気スポット

初日の出は、見晴らしのいい海岸や高台で拝むことが多く、2日からは新春大売出し。3日には芸事始め、7日は七草粥を食べます。16日は藪入りといって、奉公人の年2回の休日です。このときばかりはと、足取り軽く家に向かったことでしょう。

梅見物に行く人も、多数いました。特に有名だったのは、亀戸梅屋舗の臥竜梅でした。竜が臥すように地面を這っていたことから、こう名付けられたようです。江戸っ子たちに人気の梅の名所でしたが、明治43年の洪水で梅の木が枯れてしまい、亀戸梅屋舗は閉園となりました。ほかにも、向島百花園や蒲田、寺島の梅屋敷など見どころはたくさんあり、人気スポットだったようです。

粋な江戸っ子は言葉づかいでも縁起を担ぐ

江戸っ子らしい正月の慣習といえば、縁起の悪い言葉を避けたことです。例えば、皿小鉢が割れたといわず「増えた」といったり、くたびれるといわず「たくさん儲ける」といったり。こんな心遣いが粋ですよね。

縁起のいい言葉で1年を始めたら、きっといい1年になる。そんな気持ちになれるのかもしれません。

参考文献:大江戸探検隊(2003)『大江戸暮らし』花咲一男(2000)『大江戸ものしり図鑑―ひと目で八百八町の暮らしがわかる』丹野顯(2010)『江戸で暮らす』

 

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