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現代まで続く皇室との縁。縁結びの神として今も生き続ける、その後の大国主命

現代まで続く皇室との縁。縁結びの神として今も生き続ける、その後の大国主命

神無月(出雲の神有月)も、いよいよ終盤となりました。これまで数回に渡ってお伝えしてきた大国主命の活躍もいよいよクライマックスとなります。前回は天界の要求に応じて大国主命が降伏したくだりまでを紹介しました。

10月の旧名「神無月」の由来は出雲の大国主命?そもそも大国主命とは誰?

10月の旧名を“神無月”と言いますが、その名の由来は諸説あり、最も有力なのが『出雲に鎮座する大国主命(オオクニヌシノミコト)のもとに全国の神様が集まるため、出雲以外の土地に神様がいなくなる』とする説で…

負けても死んでもへこたれない!出雲の神・大国主命の冒険は波乱万丈

前回、出雲の神様である大国主命が白兎を助けて、『お姫様と結ばれる』予言を受けたくだりまで紹介しました。果たして、兄弟神の荷物を持ってお供を続ける大国主命(オオクニヌシノミコト)は、幸せを掴めるのでしょ…

生まれた子供は180人以上!?仁徳の英雄・大国主命は色好みなイケメンでもあった

前回、大国主命が根の国を支配するスサノオの娘スセリ姫と恋仲になったものの、それが面白くないスサノオに意地悪をされますが、スセリ姫との連携でそれを退ける話を紹介しました。[insert_post…

「国をよこせ!」天界の無茶な要求に英雄・大国主命が取った行動とは?

前回ではスサノオに認められ、スセリ姫ら多くの美女との間に子供を180人以上も儲けて地上を繁栄させる大国主命について書きました。[insert_post id=63556]優しい心と仁徳…

その後の彼はどうなったのでしょうか。本項では、大国主命が縁結びの神様となるまでを紹介していきます。

そして、大国主命は地上を去った

天界の天照大神が送り込んで来たタケミカヅチに対し、大国主命は子供のコトシロヌシとタケミナカタからの了承も得て、地上支配の権限を明け渡すことを決めます。ただし、大国主命は交換条件を出し、無条件降伏ではありませんでした。

「私を祀る神殿を、天の神の子が住まうと言う城のように建てて頂きたい。そうすれば、私は幽冥界(ゆうめいかい=目に見えない世界)へ隠遁しましょうぞ」

これには様々な解釈があり、出雲大社の奥へ住んだと言うものから、地下の国への移住、他殺ないし自決で死んでしまったなど諸説があります。祭殿の奥は見えないものですし、目に見えないならば地下の国とも冥府とも取れる表現です。また、そうした不可解な終わり方から無念を呑んで地位を退いた大国主命を祟り神とする説もあり、それを基にした学説や文学作品もあります。

事実、タケミカヅチ=武力を象徴しているならば、大国主命をシンボルとする出雲が戦争で滅亡した史実を神話の元にした可能性も皆無ではありません。いずれにせよ、大国主命が政権に幕をひいたことにより、地上には天照大神の孫・邇邇芸命(ニニギノミコト)が降臨し、新たな時代が始まるのでした。

2ページ目 各地に作った血筋がドラマを生んだ…現代まで続く皇室との縁

 

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