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これは興味深い!民芸運動の祖・柳宗悦が収集した全国の民芸品が並ぶ展覧会「民藝の日本」

これは興味深い!民芸運動の祖・柳宗悦が収集した全国の民芸品が並ぶ展覧会「民藝の日本」

現在は、日常で使う言葉「民芸」。その始まりは大正時代末期、思想家の柳宗悦を中心に、陶芸家の濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチらが提唱した民芸運動は、名も無い工人が作った生活道具が持つ無意識の美しさを知ろう、という運動でした。

昭和11年(1936年)に、東京・駒場に創設された「日本民藝館」では、優れた民芸品を蒐集・保存、展覧会の活動を続け、2016年10月に創設80周年を迎えました。これを記念して、日本橋高島屋にて「日本民藝館創設80周年記念 民藝の日本 −柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する−」と題した展覧会が開催されています。

 

「民芸」とは、柳宗悦が「民衆が日々用いる工藝品との義です。」と語っているように、日々の暮らしの中で形作られる、職人たちの手仕事から生まれた日常品のこと。同展では、民芸の黄金期であった江戸時代後期から、昭和時代の半ば(1950年代頃まで)にフォーカスし、柳宗悦が全国各地で集めた日本民藝館の所蔵品を中心に、日本各地の民芸館7館の所蔵品を加えた170点もの民芸品が並びます。

庶民の暮らしに寄り添ってきた民芸品には、素朴な味わいとともに、各地で育まれてきた造形感覚や美意識が息づいています。

展覧会の見どころは、民芸の主唱者である柳宗悦の蒐集品、染織家・芹沢けい介(「けい」は金偏に圭)の作品「日本民藝地図(現在之日本民藝)」などの展示。多くの方が、日本が「民芸の国」であることを感じられるのではないでしょうか。

日本橋高島屋での展示終了後は、横浜、大阪、京都、名古屋の高島屋を巡回する同展。お近くで開催の際には足を運んでみてはいかがでしょうか。

日本民藝館創設80周年記念

民藝の日本 -柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-

会期:8月30日(水)~9月11日(月)
会場:日本橋高島屋8階ホール
入場時間:午前10時30分~午後7時(7時30分閉場※但し、最終日は午後5時30分まで(6時閉場)
入場料(税込):一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
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