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なんと400語以上あるとも言われる情緒あふれる日本語の「雨の呼び名」を一挙ご紹介

なんと400語以上あるとも言われる情緒あふれる日本語の「雨の呼び名」を一挙ご紹介

こんな雨の名前、聞いたことある?

雨の降る場所限定の名前

私雨:わたくしあめ:下は晴れているのに、山の上の狭い範囲だけに降る雨のこと。昔から、箱根、鈴鹿、比叡、丹波などが有名どころ。
外持雨:ほまちあめ:局地的な範囲に降る雨。外持とは帆待ちとも書き、船頭が内密の収入を得ることで、一部だけ潤うことにも通じます。

恵みの雨

翠雨:すいう:青葉に降り注ぐ雨。情景も、漢字もきれいな雨の名前です。
甘雨:かんう:しとしとと降って、草木を潤す雨のこと。農作業を始める時期にちょうどよく降り、作物を育ててくれる雨。
慈雨:じう:恵みの雨。作物、草木に生気をもたらす雨。干ばつが続き、待ちに待った雨がふること。
喜雨:きう:ゲリラ豪雨の和名「鬼雨」と同じく、こちらも「きう」と読みます。日照りの続いた後に降る恵みの雨のこと。意味は反対です。

不思議な雨

虎が雨:とらがあめ:陰暦5月28日に降る雨。曽我十郎の忌日とされ、恋人の遊女、虎御前の涙が雨となって降ると言われています。曽我の雨、虎が涙とよばれることも。
怪雨:かいう:異物を含んだり、色がついた雨のこと。世界中で、魚やカエル、木の実が降るような現象が観測されています。
血雨:けつう:土壌由来の成分を含み、赤い色の付いた雨のこと。
黒雨:こくう:工業地帯の煤煙や化学物質が含まれて、黒く色づいた雨。

 

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