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江戸時代グルメ雑学(6)江戸時代の麺といえば「夜鷹そば」名前の由来は遊女と鷹匠?

江戸時代グルメ雑学(6)江戸時代の麺といえば「夜鷹そば」名前の由来は遊女と鷹匠?

夜、小腹がすいた時、スルッと食べられる麺類が欲しくなることはありませんか?そうした思いは江戸時代も同じでした。今のようにインスタント麺はなかった当時、どうやって麺類を食べていたのでしょうか。

江戸時代では、現代の我々が利用する出前や即席めんのようなお手軽な麺料理が、今回の主題である夜鷹そばでした。ここでは、夜鷹そばにまつわる豆知識をご紹介します。

遊女と鷹匠が名前の由来?

夜鷹とは、夜間に往来で客引きをしていた私娼つまり個人経営の娼婦で、夜に活動することから夜行性の鳥「ヨタカ」に因んでいます。夜鷹そばも、夜に売られる気軽で安価なものであることから、その名で呼ばれるようになったともいわれています。

また、夜間を主な仕事の場としている彼女達が好んで食べたから、という『守貞漫稿』の説や、夜鷹そばの値段と夜鷹の花代の最安値が同じ10文(普通は24文)だったからという説もあります。

歌川国貞「江戸名所百人美女-大川橋里俗吾妻はし」

一方で三遊亭円朝が唱えた『御鷹匠』つまり狩りをするための鷹を飼い慣らす人が、寒さで冷えた手を温めるために食べた『お鷹そば』が訛ったという説もあります。夜鷹は往来で男性客を待つのがメインの仕事なので、冷える屋外で働く点が鷹匠と共通しています。この共通点が語源となったのかも知れませんね。

2ページ目 文学や小咄にもなって浸透した夜鷹そば

 

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