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江戸時代グルメ雑学 江戸時代グルメ雑学(5)江戸っ子が好んだ「初鰹」はどれだけ人気だったの?

江戸時代グルメ雑学(5)江戸っ子が好んだ「初鰹」はどれだけ人気だったの?

初鰹は長生きの妙薬?

江戸時代、新鮮で瑞々しい気にあふれた初物を食べると75日長生きできると考えられていました。初物=長生きの由来、一説には、季節外れの初物を食べたいと望んだ罪人が処刑執行を長引かせたため、とも言われています。いずれにせよ、当時の人々は初物を食べると長生きできる、と信じていたのです。

そうしたジンクスがあった当時、ことさらに見栄と粋を重んじた江戸っ子は、競ってカツオの初物を追い求めました。その人気たるや、初物が75日の長生きならば初鰹は750日長生きできる、と賞賛されたほどです。

750日分の長生きというのはさすがにオーバーですが、新鮮な食材は栄養価が高くて身体に負担もかかりにくく、結果として長生きできる健康体をもたらすとも言う説もあるので、あながち間違いではありませんね。

3ページ目 万単位で取り引きされた初鰹

 

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