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このド迫力!時代劇画の神に迫る展覧会「超絶入魂!時代劇画の神 平田弘史に刮目せよ!」

このド迫力!時代劇画の神に迫る展覧会「超絶入魂!時代劇画の神 平田弘史に刮目せよ!」

時代劇画界の最高峰に君臨する劇画家・平田弘史先生の、生誕80年・画業60年の節目の年を記念する展覧会が、東京都の弥生美術館で開催されています。

平田弘史先生のこれまでの作品が一堂に会する展覧会「超絶入魂!時代劇画の神 平田弘史に刮目せよ!」では、原画・雑誌など展示総数300点以上ものボリュームで平田劇画の真髄に迫ります。

1958年にデビュー作「愛憎必殺剣」を一晩で描きあげ、華々しく劇画界に登場した平田弘史。実は、それまで一度も漫画を描いたことがなかったのだそうです。デビュー後は時代劇画の第一人者として、白土三平やさいとう・たかをらと人気を分かちました。『コミックMagazine』『少年キング』『ヤングマガジン』『アフタヌーン』等の雑誌で活躍し、「弓道士魂」「薩摩義士伝」「黒田三十六計」 など数々の傑作を生みました。

緻密に描きこまれた武士の姿は、徹底した時代考証を重ねて制作されているとのこと。鬼気迫る眼力、筋肉、着物のシワのひとつひとつ、背景にいたるまで、力強さ・男臭さがほとばしってます。まさに、武士の魂を描き出している平田作品、改めてその魅力を堪能してみたくなります。

力強い毛筆による書も高く評価されていて、大友克洋氏の代表作「AKIRA」の題字も、平田先生の手によるものなのだそうです。作品中の毛筆のセリフも迫力たっぷりで、フキダシだけで一つの作品として成立しそう。

武家社会の底辺で生きる人間の悲哀と魂のあえぎ、武士の凄絶な生き様を圧倒的な画力で描き出した平田弘史の作品は、読者はもちろんのこと同業者や編集者からも熱烈な支持を集め、国内外で絶大な人気を誇ります。2013年には第42回日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞されました。

2月14日から後期展示が開催されている同展では、多数の原画が初公開されるとのこと。熱量高そうな原画を直に見られる、またとない機会です。また、各回の平田弘史ファンから寄せられた、お祝い色紙も展示されます。

超絶入魂!時代劇画の神「平田弘史に刮目せよ!」
会場:弥生美術館
会期:2017年1月3日(火)〜3月26日(日)
開館時間:10:00〜17:00
公式サイト:弥生美術館・竹久夢二美術館

 

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