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平安貴族の雅(みやび)気分を味わえる遊び「貝合わせ」とは?それは女の子の幸せのシンボル!

平安貴族の雅(みやび)気分を味わえる遊び「貝合わせ」とは?それは女の子の幸せのシンボル!

貝合わせという遊びをご存知でしょうか。

平安時代の貴族の遊びのひとつで、90個以上の貝殻を並べてひとつの貝殻に合う貝を見つけるという現代の神経衰弱に似た遊びです。貝殻の色合いや形の美しさや珍しさを競ったり、その貝を題材にした歌を詠んでその優劣を競ったのがはじまりだとか。貝殻の内側には、源氏物語などの優美な絵が描かれ、平安時代の雅の世界を彷彿とさせます。

そんな「貝合わせ」のお道具が、現代でも幸運をもたらす縁起物として作られています。

貝合わせの遊び方

貝合わせは、なんと360個のハマグリを大広間に並べて遊んだそうです!この360という数は、天文暦学からきているとのこと。

まず、360個のハマグリを過不足なく9列に並べます。

並べる貝を地貝と呼び、出役の女房(平安時代の宮中の女官)が出貝を1個取り出し中央に伏せます。周りに並んだプレイヤーの姫君たちは、その出貝のつがいになる貝を360個の地貝から見定めて選びます。

これ!と思ったら、掌中に取り上げて、片手で合わせてぴったりなら膝の上に置き、最後に多く取った者が勝ちという流れです。

そう!トランプの神経衰弱とよく似ていますね。ただ、360個もあれば永遠に終わらないように感じますが、雅の世界では時間の感覚が違うのでしょうか?

2ページ目 二枚貝は夫婦和合の象徴

 

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