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氏子って何?自分の氏神様の調べ方は?新年を迎える前にサクッと知りたい神社の基礎知識

氏子って何?自分の氏神様の調べ方は?新年を迎える前にサクッと知りたい神社の基礎知識

みんなどこかの神社の氏子区域に住んでいる

神社は日本の隅々にあり、それぞれの神社は『氏子区域』を持ちその地域を守っています。そしてその区域に住み、その神社を信仰する人は『氏子』と呼ばれ、氏子は神社を『氏神様』と呼びます。日本に暮らすということは必ずどこかの神社の『氏子区域』の中にいるということなんですね。

自分が住んでいる土地はどの神社の『氏子区域』なのかを知りたい時は、神社本庁のホームページで調べます。ホームページには『神社庁一覧』があるので、自分の県の神社庁に電話して、自分の住所を言って尋ねるのが確実です。

または近所の古くからある商店の方などに聞くという方法もあります。商店は神社のお祭りなどに参加していることが多いですからね。

img_9441 富山県富山市八尾町 若宮八幡社

神社のお祭り(例祭)の意味って?

神社は木々の緑に囲まれた居心地の良い場所ですが、でも公園ではないので、神社に立ち寄った際は、ご本殿にお参りして神様にご挨拶をするのが当たり前です。例祭(大祭)のお祭りの時も、お神輿や夜店を楽しむだけでなく、必ずご本殿にお参りしなければ、そもそもお祭りに来た意味がありません。

例祭でお神輿や山車などを出す神社がありますが、これは神社のご本殿にご鎮座している神様に、お神輿や山車などへとお遷り頂き、そのお神輿や山車で氏子地域を巡行することで、神様のご神徳を各家々に与えて頂いているのです。神様と人々が一体となってお祭りを祝い、その氏子地域の活力を蘇らせるのが例祭のお祭りなのです。

都会では会社ばかりで住人が少なくなった町もありますが、会社として例祭に参加することもできます。赤坂にある日枝神社の山王祭では、氏子地域の日本橋や銀座の大企業の社員達が、揃いの法被を着てお神輿を担ぐ姿をよく見かけます。代々お祭りを支えてきた町の重鎮達と企業の若い社員達の交流が見られ、共に町を盛り上げようという熱気が感じられてとても羨ましく思います。

会社で例祭に参加したい時は氏神様の神社にお尋ねし、町の役員の方を紹介してもらって色々と教えて頂くと良いと思います。

神社の定例行事

神社では毎朝『神拝(しんぱい)行事』が行われています。

毎月1日と15日にはちょっと豪華な『月並祭(つきなみさい)』が行われ、そのほかの日は『日供祭(にっくさい)』が行われています。こうして毎日全国津々浦々の神社が、神様のご神徳に感謝し、世の中のすべての人々が幸せに過ごせるようお祈りしているのです。

『月並祭』や『日供祭』は、「どうぞお気軽にご参加ください」と言ってくださる神社も多いので、神社にお尋ねして、ご社殿で一緒に参拝するのも良いと思います。きっと運気も上昇し、清々しい気持ちになれると思いますよ。

祓詞(はらいことば・はらへことば)の読み方

ここで神主さんが奏上される祓詞の読み方をご紹介します。

掛けまくも畏き 伊邪那岐大神
(かけまくもかしこき いざなぎのおほかみ)

筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に禊祓へ給ひし時に
(つくしのひむかのたちばなのおどのあはぎはらにみそぎはらへたまひしときに)

成りませる祓戸大神等たち
(なりませるはらへどのおほかみたち)

諸諸の禍事罪穢有らむをば
(もろもろのまがごとつみけがれあらむをば)

祓へ給ひ 清め給へと白す事を聞食せと
(はらへたまひ きよめたまへとまをすことをきこしめせと)

恐み恐みも白す
(かしこみかしこみもまをす)

神社には、『お宮参り』や『七五三』、『厄払いのお祓い』や『結婚式』など、人生の節目節目でお世話になっていると思いますが、この『祓詞』、きっとどこかで聞いた記憶はあるのではないかと思います。

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福井県福井市 佐佳枝廼社

素晴らしいお正月を迎えるために

『お正月』は新しい1年が素晴らしい年になるよう、『歳(年)神様(としがみさま)』をお迎えする日です。『歳神様』はお正月にあなたの家に訪れ、あなたや家族を守ってくださる神様です。

お正月に歳神様をお迎えする準備として、まず12月13日に『すす払い』、つまり大掃除を行い、神棚や台所や部屋を掃除します。

12月28日は門松やしめ縄、鏡餅などの『お正月飾り』を飾る日です。歳神様は門松やしめ縄を目指して来ると言われているので、忘れず飾ってくださいね。鏡餅は歳神様へのお供えになります。

そしてお正月には『初詣』に出掛け、旧年中の感謝と新年の誓いをたてます。有名な神社にお参りするのもいいですが、まずは一番身近な地元の氏神様に参拝するのが良いと言われています。

その時、去年まで神棚に祀っていた古いお神札やお守りを神社に納め、新しいお神札やお守りを受けられると良いと思います。古いお神札やお守りは、神社でお焚き上げをしてくださいます。

またせっかくの新年ですから、神様により近い社殿の中で行う『昇殿参拝(しょうでんさんぱい)』をするのも良いと思います。神社の神職さんにお願いしてみてください。

そして歳神様がお帰りになる『松納め』の日がきたら『お正月飾り』を取り外します。地域によって外す日が色々あるそうですが、一般に関東は1月7日、関西は1月15日になるそうです。

外した『お正月飾り』は、神社で『どんど焼き』を行い焼いてくださる地域もありますが、そういう方法がない方は、お塩を振り清めてから紙に包み、自治体の分別方法に従ってゴミの回収に出してくださいね。

それでは皆様、どうぞ良いお正月をお迎えください。

参照:神社本庁

 

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