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主婦の言い訳「目黒のさんま」

主婦の言い訳「目黒のさんま」

秋です!秋刀魚…そう「さんま」の季節がやって来ました!

安い、ウマイ、秋の味覚さんまは庶民の味方。そして何と言っても塩焼きにするだけでおいしい、手間いらずなところも主婦のにはウレシイ。さんまは秋の食卓には欠かすことのできない有力コンテンツです。

このあたり、主婦の言いたいことをすべて代弁してくれているのが、落語「目黒のさんま」です。

 

殿様が目黒の辺りを鷹狩で訪れた際に、庶民の食べているサンマを初めて口にします。

あまりの美味しさにその味が忘れられなくなった殿様。お城でパーティーが開かれた時に、家来にサンマを所望します。

しかしサンマを調理したことのない家来は、サンマの油を取り除き、骨もすべて抜いてしまう。脂なし骨なしのパサパサよれよれサンマを食べさせられた殿様は

「ちょっとぉ、コレどこのサンマぁ?」

「ハ、日本橋魚河岸のサンマで・・・」

「あー、ダメダメ、サンマは目黒に限る」

 

ここがオチですが、もちろんサンマは目黒では取れません。殿様の知ったかぶりが笑いになっています。そして知ったかぶりの家来が、調理してはいけないサンマを調理してしまうところも笑いを誘います。

そうなんです、サンマは焼くだけでおいしい。無駄な調理などいりません。

それなのに、夕食にサンマの塩焼きを出すと、なんなく家族の受けが悪い。彼らには「焼くだけ」のサンマが、手抜きに見えるようです。まったくもって心外、決して手抜きなどではありません!

何度も言いますが、サンマは焼くだけでおいしいのです。あとはスダチか大根おろしを添えておけばいいのです。

この落語にちなんで東京目黒では毎年、サンマもとれないのに「さんま祭」を2回も開いています。イベントでは焼きたてのサンマが無料で振る舞われ、会場周辺はサンマの脂の匂いが立ち込めて、大変なことになるのだとか。

しかし我が家ではさんま祭りを待つまでもなく、毎晩のように強制的に「さんま祭り」が開かれることになるとは思いますが。

目黒のさんま

 

 

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