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独創性の塊!葛飾北斎の弟子、浮世絵師 昇亭北寿のかなり個性的な作品たち

独創性の塊!葛飾北斎の弟子、浮世絵師 昇亭北寿のかなり個性的な作品たち

江戸時代後期の浮世絵昇亭北寿(しょうていほくじゅ)。風景画を得意としていた浮世絵師で、筆者は知らなかった浮世絵師なのですがなかなか素敵です!北寿の風景画。

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昇亭北寿は葛飾北斎(かつしかほくさい)の門人で、北斎の洋風版画を引き継いで作品に生かした人物。空を広く描く作風も特徴なんだそうで、空に浮かぶ雲も作品によって様々な描き方をしているから面白い。

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技法がピカソなどのキュビズム(立体派)に通じるところがあるそうで、かなり先駆者的な人物であったようです。キュビズムの始まりは1907年以降からで、北寿が生きていたのはそれよりも前ですから、西洋の影響というよりも独自でその手法にたどりついたのかもしれません。

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Japaaanでは一度、昇亭北寿の作品を紹介して、それがこちらの作品。小さく細かく描かれる人物たちの可愛らしさがたまりませんでした。

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昇亭北寿の風景画で特徴的なのは、山や崖などの形を非常にシンプルになるまでそぎ落として描いている点です。とっても独創的な描きかたでどこかポリゴン化されたような? 雰囲気も感じます。

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でも雲や木々の描きかたは西洋風で、やわらかく繊細に描かれている。こういった様々な描きかたが一つの作品に見られるのがとっても個性的で面白いですね。

 

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