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みたらし団子発祥の地・御手洗池で、手でなく足を洗う

みたらし団子発祥の地・御手洗池で、手でなく足を洗う

みたらし団子のことを知らない方は、あまりいらっしゃらないでしょう。丸くて小さい団子が、何個か重なって串に刺されてる、あれ。知らないのはもちろん、食べたことがないという方でさえ珍しいくらい、実にポピュラーな団子であります。

が、みたらし団子の発祥の地を知ってる方は、あまりいないんじゃないでしょうか。「ここで生まれた」という場所が、みたらし団子には一応、存在します。京都の世界遺産・下鴨神社にある御手洗池が、そうです。御手洗池。「おてあらいいけ」ではありません、「みたらしいけ」と読みます、念のため。葵祭の花形・斎王代の祓神事などが行われる、格式高い聖水であります。

かつてこの池は土用の丑の頃になると、何故か底から湧き出す地下水の量が急増したそうです。その勢いは、ブクブクと水泡が発生するほどだったとか。で、その水泡をモデルにして生まれたのが、みたらし団子。御手洗池の泡にちなんで、みたらし団子、と。「御手洗団子」と表記しないのは、きっと、御手洗が御手洗だからであります。


現在は底がコンクリで固められてるため泡は出ませんが、御手洗池、土用の丑の頃には別の理由で地下水がポンプでくみ上げられます。池の前に立つお祓いの小さな神様・井上社、この末社の祭礼である御手洗祭が、この池で行なわれるからです。普段は品のあるお祓いを行なう御手洗池ですが、御手洗祭の時だけは一般開放、200円払ったら誰でも聖水の中へ足をつけて悪いところを流せてしまいます。

通称、足つけ神事。「御手洗なのに足洗とはこれいかに」という感じですが、当日の御手洗池は御芋洗のごとき大混雑。つけた瞬間、思わず「痛っ」と言ってしまうくらい冷たい地下水が、納涼にも最適だからです。世界遺産ゆえ品のある祭事が多い下鴨神社ですが、この日は雰囲気は実に、庶民的。並ぶ屋台もまた、庶民的。もちろん、みたらし団子の屋台も出てることは、言うまでもありません。

世界遺産 下鴨神社 – 公式サイト

 

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