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「戦後最大の奇書」を石ノ森章太郎が劇画化した『劇画家畜人ヤプー』、電子書籍で解禁

「戦後最大の奇書」を石ノ森章太郎が劇画化した『劇画家畜人ヤプー』、電子書籍で解禁

『家畜人ヤプー』を故・石ノ森章太郎が劇画化した『劇画家畜人ヤプー』が、電子書籍化されたそうです。

そもそも『家畜人ヤプー』とは何かと思う方も、多いのかも知れません。そんな小説が、この世にはあるんですよ。書かれたのは、戦後すぐの昭和30年代。書いたのは、沼正三という覆面作家。何故、覆面で書かれたのかといえば、この小説がいわゆるSM小説だからと言われてます。

SM小説というのは、何というか、SとかMとかのプレイが行われる内容の小説なわけですが、『家畜人ヤプー』は、SM小説であると同時に、SF小説でもあったりします。駄洒落を言ってるのでは、ありません。実際にそうなのだから、しょうがありません。しかも『ヤプー』は、単にSF設定の中でSMプレイをやってるというより、SM嗜好&SM思考に基づいてSF世界をビルド&エクスプロージョンさせたような内容であり、その凄まじさは、かの三島由紀夫をして「観念小説の最高傑作」と言わしめたほどです。

タイトルの「ヤプー」とは、日本人のこと。それが「家畜人」となるわけです。で、SM小説であると同時にSF小説でもあるわけです。どういう展開になるかといえば、それはもう、こんなところに書けるものではありません。わかったようなことを書いてますが、実は私、『ヤプー』を読み始めて途中で放り出しました。だって、あまりに、あんまりなので。日本人が家畜「人」でさえないような状態になってしまうんですよ。「改造」されるんですよ。せっちんですよ。それはもうプレイじゃないだろう、と。

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そんな『ヤプー』を、かの石ノ森章太郎は劇画化していて、その作品『劇画家畜人ヤプー』がこのたび電子書籍化&「解禁」されました。全4巻で、タイトルはそれぞれ「宇宙帝国への招待」「悪夢の日本史」「快楽の超SM文明」「無条件降伏」。そんな世界です。どんな世界だ。

ある意味、戦後日本人の秘められた一部分を爆発的に拡大して叩きつけたとも言える、日本戦後最大の奇書、『家畜人ヤプー』。原作の大ファンである方も、私のように放り出した方も、石ノ森章太郎の劇画で改めてその凄さに触れてみてはいかがでしょうか。『劇画家畜人ヤプー』は、Amazon、Yahoo!ブックストア、eBookJapan、DMMで販売中。

 

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