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伝統技術で作られた、ぶっ飛んだ形の和紙バッグ。岩手県在住のデザインユニット、コシェル・ドゥ

伝統技術で作られた、ぶっ飛んだ形の和紙バッグ。岩手県在住のデザインユニット、コシェル・ドゥ

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2014/01/15

日本独自の概念である「纏う」と、性急な消費ではないスローファッションを呼びかける「待とう」を組み合わせた名を持つブランド、matohu(まとふ)。そのmatohuが、国内外の刺激的なアーティストを紹介するゲストアーティスト・シリーズの第5弾「カタチの微笑み」展に、岩手県在住のデザインユニット、coshell 2(コシェル・ドゥ)が登場します。

「こしらえる」という岩手弁にその名が由来するという、コシェル・ドゥ。小笠原禎さんと澤藤詩子さんの2人組で、最初は下北沢でユニークなバッグや小物を制作されてたそうですが、現在は澤藤の生まれ故郷の岩手で活動されてます。

澤藤さんの実家は郷土民芸品の六原張り子を代々作ってきたとか。張り子とはもちろん、紙を型で固めて、人形や動物、またはお面などを作る、あれです。コシェル・ドゥでは、その伝統技術と岩手特産の漆を融合させ、その技術でぶっ飛んだイメージを具現化することで、見たこともないようなバッグを生み出してます。こんな感じで。

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鳥や猫、あるいはウサギが丸々バッグになったような、とんでもない形のバッグ。「ネタか」と思うほどのぶっ飛び加減ですが、そんな創造性の跳躍を実現してるのはあくまで、伝統の工芸技術。張り子の技術であり得ない形状のバッグを作り、そこへ漆を重ねて塗ることで軽さ&丈夫さ&耐水性も実現してるというのです。凄い。そして、素晴らしい。

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下手すると出オチで笑って終わりになりかねない形なのに、どこか「持ってみたい」「持つとどんな感じなんだろう」と現実的なフィット感を意識させるのは、シンプルかつ温もりと愛らしさが溢れるデザインと、漆の産物であろう表面のシックな質感が効いてるのでしょうか。とにかく、サイトを見てるだけでも楽しくなるバッグです。

matohuの「カタチの微笑み」展は、matohu表参道本店で1月24日(金)から2月2日まで。

コシェル2 – 公式

コシェルの売店 – オンラインショップ

まとふ表参道本店で「カタチの微笑み」展、開催 – 和紙でつくる不思議な形の工芸品 – FASHION PRESS

 

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