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収穫の喜びとデコ文化が直結? 京都・北野天満宮のずいき御輿

収穫の喜びとデコ文化が直結? 京都・北野天満宮のずいき御輿

秋。収穫の季節ですね。

直接農業に関わってる方や、近所に田んぼや畑がある方は、稲刈りなど様々な食物の収穫に心躍らせる季節でしょう。また、農地がどこにもない都会にあっても、秋の味覚としてやって来る栗や松茸にこれまた心躍らせる季節と言えるはずです。

農耕民族である日本人。ゆえにこの収穫の季節は、一年の中で大きな意味を持ちます。今ぐらいの時期に「秋季大祭」として大きな祭りを行う神社は、数知れず。中には、全体を野菜でデコったような神輿が、氏子の住む町を巡幸する祭りもあったりします。

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受験の神様として有名な、京都の北野天満宮。あんまり農業とは関係がなさそうに思える神社ですが、かつて周辺には農地が広がってました。当然ながら農民からの信仰を集め、秋の祭には「ずいき」すなわち芋の茎や野菜各種でデコられた御輿が登場。御輿は「ずいき御輿」と呼ばれ、ずいき御輿から祭の名も「ずいき祭」と呼ばれています。

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現在は都市化・住宅地化されてる北野天満宮周辺ですが、表面を野菜で埋め尽くされた御輿がのんびりと巡幸する様は、確かにはるか昔からの収穫の喜びを伝えていると言えるかもしれません。と同時に、単にボディを覆うのみならず、異常なくらい細かく神様や各種キャラを盛り込んだデコりっぷりは、デコ電を筆頭とする現代日本のデコ文化と通低する何かがあるのかも知れません。収穫の喜びとデコ文化の、直結。ただの思いつきですけど、そう考えると、結構面白いでしょ。

ずいき御輿が巡幸するのは、10月4日の還幸祭。その日に京都にいらっしゃる方は、野菜デコ御輿を見て、デコ文化の源泉を感じてみるのもいいんじゃないでしょうか。

ずいき祭(瑞饋祭) – 北野天満宮

 

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